「何時からここで待ってたの?」


隣に座ると真奈ちゃんの腕が少し赤くなっていることに気が付いた。


もしかしてかなり長い時間ここに座っていたんじゃないだろうか。


「ほんの5分前。すぐに赤くなるの」


真奈ちゃんは自分の肌を確認して言った。


それならいいのだけれどと安心してバスを待っていると、間もなくしてやってきた。


真奈ちゃんと2人並んで座ってバスに乗っているとほんもののデートみたいで意識してしまう。


「これ、よかったら」


コンビニの袋からスポーツドリンクが出て来る。


「え、これ僕に?」


「うん。今日誘ったのは私だし」


なんでもない事のように言って真奈ちゃんは自分の分のジュースを飲んだ。