その直後にそんな冷たい返事があって、あっそ、という気分になる。


「とにかく、時間が戻らないってことは、後は余命を生きていくだけだから」


《うん……》


「もしかして、僕が死ぬのが嫌?」


《別に。だって、友達でもなんでもないし》


そこは即答されてしまった。


少しだけ胸が痛むけれど、真奈ちゃんらしい返事だと思った。


「それじゃ、友達を待たせてるから」


《うん》


「またね」


そう言って電話を切ろうとしたとき《ちょっと!》と声が聞こえてきて引き止められた。


「え、なに?」