「うん」


僕は頷く。


そしてまた沈黙が下りて来た。


2人とも今の僕の告白をどうか案じただろうか。


今、なにを考えているだろうか。


ひどく長い時間が過ぎていいって、ようやく純平が大きく息を吐きだした。


「そうか」


息と共に吐き出された言葉はたった3文字だったけれど、この世のどんな言葉よりもズッシリと重たく感じられた。


「入院するのか?」


次いで隆夫が聞く。


僕は首を傾げた。


「たぶん、そういうことになるとは思う。だけどすぐにじゃないよ」


入院の話はこの日には出なかった。


緊急入院というわけではないのだ。