僕は座り直して、少しだけ咳払いをした。


自分の余命を親友たちへ伝えるのはさすがに緊張してしまう。


だけどこれは避けて通れないことだった。


絶対に。


「さっき、医師から話を聞いたんだ」


切り出した僕に純平と隆夫が不安げな表情を向ける。


2人とも、なんとなく感づいているものがありそうだ。


「僕の余命はあと一か月だ」


冗談だと思われて笑われるかと思っていた。


いっそ、誰か1人でも笑ってくれればこの場の空気が軽くなったのかもしれない。


だけど誰も僕の話を笑いはしなかった。


純平は青ざめて、隆夫はポカンと口を開いたまま止まってしまっている。


「一か月?」


隆夫が開いたままの口をカクカクと動かして訊ねる。