自分でもよくわからないことが立て続けに起きている中で、なにをどう説明すればいいのかわからない。
おどおどと少女から視線を離して考え込んでいると、少女のムッとした表情が無理矢理視界の中に入り込んで来た。
俯いていた僕を見上げる形になっている。
女の子の顔をここまで至近距離でみたことのなかった僕は思わず「うわっ!」と声をあげて後ずさりをした。
後ろにいた通行人の男性が舌打ちをして歩いて行くけれど、そんなことも気にならないくらい心臓がバクバクしている。
「これっていうのは時間が戻っていることに決まってるでしょう!?」
「あ、え、やっぱりそうなんだ?」
鈴のような声で怒られながらも、昨日の出来事は夢じゃなかったのだとわかってホッとする。
「なにそのマヌケ面。まさか夢だとでも思ってたんじゃないでしょうね?」
全くその通りなので反論ができずにいると、少女は盛大なため息を吐きだした。
「あんたは昨日そこから飛び降りた」
少女が上を向いて指さす方向を、僕も自然と追いかける。
太陽がまぶしくてしっかりと確認することはできないけれど、そこには確かに昨日僕が取り下りた屋上があった。
剥げたグリーンのフェンスはちゃんと覚えている。
おどおどと少女から視線を離して考え込んでいると、少女のムッとした表情が無理矢理視界の中に入り込んで来た。
俯いていた僕を見上げる形になっている。
女の子の顔をここまで至近距離でみたことのなかった僕は思わず「うわっ!」と声をあげて後ずさりをした。
後ろにいた通行人の男性が舌打ちをして歩いて行くけれど、そんなことも気にならないくらい心臓がバクバクしている。
「これっていうのは時間が戻っていることに決まってるでしょう!?」
「あ、え、やっぱりそうなんだ?」
鈴のような声で怒られながらも、昨日の出来事は夢じゃなかったのだとわかってホッとする。
「なにそのマヌケ面。まさか夢だとでも思ってたんじゃないでしょうね?」
全くその通りなので反論ができずにいると、少女は盛大なため息を吐きだした。
「あんたは昨日そこから飛び降りた」
少女が上を向いて指さす方向を、僕も自然と追いかける。
太陽がまぶしくてしっかりと確認することはできないけれど、そこには確かに昨日僕が取り下りた屋上があった。
剥げたグリーンのフェンスはちゃんと覚えている。