「本当だよな。ちゃんと話をしなかったのは俺たちも同じだ。ごめんな」


それから3人でなんだかおかしくなって笑い声を上げて、やっと気持ち落ち着いた。


体はあちこち痛いけれど、心は晴れやかでスッキリとしている。


これで僕の心残りはすべて取り払われたのかもしれない。


「僕がどうしてサッカーをやめたのか、聞いてくれる?」


僕は2人と同じように校舎の壁を背もたれにして座り、言った。


自分の心残りだけを解消したのでは意味がない。


この2人にもちゃんとスッキリしてもらわないといけない。


「あぁ。もちろん」


純平は頷き、僕はようやく重たかった口を開いたのだった。