こんなに、僕のことを考えてくれている親友が2人もいたのに!


「ごめん。ごめんね2人とも! 僕がちゃんと相談すればよかったんだ」


「そうだよバカ。お前最近ずっと体調悪そうだし、そういうこともサッカーに影響があったのかなとか、ずっと思ってたんだぞ」


「はっ……ははっ」


純平がそんなに僕のことを今でも見てくれていたなんて知らなかった。


なんだか照れくさくなって笑ってしまう。


「笑ってんじゃねぇよバカ」


隆夫がまた僕のオデコを叩く。


うん、そうだよな。


僕の身に起こっていることはどれもこれも悲劇的で、ちっとも笑えない。


それでも僕は今おかしくて仕方ないんだ。


「ごめん。本当にごめん」


「お前ばっかり謝るなよ。俺っちこそごめん」