学校が終わる時間帯に出かけるなんてリスクがあるのに、それでも会いに行ってしまったのだろう。


それを見た僕の心はモヤモヤとした黒い澱が沈殿していた。


2人に何も告げずに翌日の朝練をさぼったのは、これが初めてのことだった。


それだけなら、まだ僕の回復は早かったのかもしれない。


実は同時期からちょっとした体調不良に悩まされることになっていた。


食事をしても戻してしまったり、うけつけなかったりする。


食べる量が見た目でわかるほどに減っていた。


今思えばこれも病気のサインだったのだけれど、僕は母親のことで悩んでいるせいだと思い込んでしまった。


病院にも行かず、ただ悶々とした気分で毎日を過ごす。


そんなことをしていると、自然とプレイにもブレがで始めた。


『どうしたんだよな青き。最近調子悪そうだな』


部活が終って3人でマックへ行った時のことだった。


純平はポテトを口にはこびながら心配そうに聞いて来た。