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目が覚めた時保健室の窓の外に見える景色がオレンジ色に染まっていたので僕は飛び起きた。


今何時!?


心の中で叫んでスマホで時刻を確認すると、とっくに放課後になっていることに気が付いた。


大慌てでベッドから下りると軽いめまいがしたけれど、胃の痛みはもうすっかりよくなっている。


カーテンの向こうに先生の姿がなかったので、僕は大急ぎで校舎裏へと向かった。


もう純平はいないかもしれない。


だとすると明日の朝家に……。


考えてゾッとした。


家に来た純平たちは僕の言葉に耳を貸すことなく、非道な行いをするはずだ。


僕に反撃する好きすら与えないかもしれない。


そうなると、1度目の人生となにも変わらないままということになってしまう。