こんなに胃が痛かったっけ？


３時間目の授業が終わる頃、僕はガッマンできないほどの腹痛に襲われて保健室へ向かった。


幸い保険の先生がいたので事情を説明してベッドに横にならせてもらった。


痛み止めはさっき飲んだばかりだ。


ベッドで横になっている間も胃がギリギリと全身を締め付けるように痛くて、冷や汗が絶え間なく流れ続ける。


「なんでだよ……」


歯を食いしばって文句を口にする。


純平に呼びだされたこの大切な日にこんなことになるなんて思ってもいなかった。


僕が倒れるのは８日のはずだ。


何度もループすることで病気の進行具合にもなにか変化が起こっているのかもしれない。


だけど今日倒れて救急搬送されるわけにはいかなかった。


「高橋くん、大丈夫？」