僕は最後の真奈ちゃんの言葉を先に言った。


真奈ちゃんはチラリと僕へ視線を向けて、少しだけはにかんだような笑みを浮かべる。


そしてそのまま公園からかけて出て行ってしまった。


僕はしばらくその後ろ姿を見つめてその場から動けずにいた。


ほとんど表情を変えない少女がはにかんだ。


その笑顔はとてつもなく可愛くて心臓がバクバクと跳ねている。


「ずるいだろ、その笑顔は」


僕は自分の顔が真っ赤になって熱を帯びていくのを感じて、それを隠すために俯いたのだった。