形を変えながら生きて行くことも必要になってくる。


「成長したね」


年下の女の子にそんな風に褒められてもあまり嬉しい気持ちにはならなかったけれど、僕は「ありがとう」と答えておいた。


だけどこれから何度同じ一週間を繰り返して行くのか分からなくもなった。


最初よりもすべてが順調に進んだと思っていた2度目のループは終わり、3度目に突入してしまったからだ。


「これから4度5度とループしたらどうする?」


半分冗談で、半分本気でそんな質問をすると、真奈ちゃんはしかめっ面を浮かべた。


「冗談でもそんなこと言わないで。私はループなんてしたくないんだから」


「……ごめん」


思えば僕の人生は好転させているけれど、一緒にループしている真奈ちゃんはただ同じ毎日を過ごしているだけなのだ。


きっとひどく退屈をしているはずだ。


何か少しでもいいから気分転換になるような話題がないだろうかと考えていると、真奈ちゃんの方が先に口を開いた。


「そういえば、どうして病院には行かないの?」