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3度目の7月2日は今までの7月2日のどれよりもいい日になったと言えるだろう。
僕は公園内に入って来た無表情少女へ向けて手を振った。
「今日は上機嫌みたいだね」
真奈ちゃんは僕の隣のベンチに座ってそう言った。
「あぁ。ついさっき家族会議が終ったところなんだ」
「そう。それならいい結果になったの?」
「離婚することになったよ」
伝えると、真奈ちゃんは少しだけ眉を上げた。
家族があるべき姿に戻ったと思っていたのかもしれない。
そうであってほしいと、僕も思っていた。
だけどもういいんだ。
同じ姿に戻る事で苦痛を感じる人がいるのなら、無理に戻る必要なんてない。
3度目の7月2日は今までの7月2日のどれよりもいい日になったと言えるだろう。
僕は公園内に入って来た無表情少女へ向けて手を振った。
「今日は上機嫌みたいだね」
真奈ちゃんは僕の隣のベンチに座ってそう言った。
「あぁ。ついさっき家族会議が終ったところなんだ」
「そう。それならいい結果になったの?」
「離婚することになったよ」
伝えると、真奈ちゃんは少しだけ眉を上げた。
家族があるべき姿に戻ったと思っていたのかもしれない。
そうであってほしいと、僕も思っていた。
だけどもういいんだ。
同じ姿に戻る事で苦痛を感じる人がいるのなら、無理に戻る必要なんてない。