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真奈ちゃんと2人、あーでもないこーでもないという無駄な議論を交わしながら帰宅していると、前方に母親の姿を見つけた。
そういえば今日だっけ。
母親の隣には不倫相手。
2人は仲よさそうに手を繋いで歩いている。
平日のこの時間に僕が学校にもいかずに女の子とフラフラ歩いているなんて思ってもいないのだろう。
母親はとても無防備で、そして少女のような笑顔を浮かべている。
その顔を見ているとなんだかすべてを許せてしまうような気がした。
「あっちの問題は特に気にしなくていいの?」
真奈ちゃんは堂々と僕の母親を指さすので、慌てて手を下ろさせた。
でも、僕たちの視線に気が付いたのか母親がこちらを向いてそして目を見開く。
それらがスローモーションのようだった。
行きかう人々や雑音が僕の中から消えて、ただ母親と見つめ合う時間。
真奈ちゃんと2人、あーでもないこーでもないという無駄な議論を交わしながら帰宅していると、前方に母親の姿を見つけた。
そういえば今日だっけ。
母親の隣には不倫相手。
2人は仲よさそうに手を繋いで歩いている。
平日のこの時間に僕が学校にもいかずに女の子とフラフラ歩いているなんて思ってもいないのだろう。
母親はとても無防備で、そして少女のような笑顔を浮かべている。
その顔を見ているとなんだかすべてを許せてしまうような気がした。
「あっちの問題は特に気にしなくていいの?」
真奈ちゃんは堂々と僕の母親を指さすので、慌てて手を下ろさせた。
でも、僕たちの視線に気が付いたのか母親がこちらを向いてそして目を見開く。
それらがスローモーションのようだった。
行きかう人々や雑音が僕の中から消えて、ただ母親と見つめ合う時間。