もう少しでありがちがやりたいことリストを作るところだったのだから。


「となると、ループする可能性はひとつだけ」


その言葉に僕は身を乗り出した。


こんなことになって僕自身ループものの映画や小説を頻繁に見るようになったけれど、まだまだ真奈ちゃんの足元にも及ばない。


「あんたの心残りがまだ解消されてないってこと」


「……それ、さっきも聞いた」


つい突っ込んでしまうと睨まれてしまった。


「でも、1度目とは随分違って好転したことが沢山あると思うよ?」


気を取り直して真面目に答える。


「それでもまだ足りないってことでしょう? だいたい、イジメっ子に反撃しただけでイジメられている原因はわからないままじゃん」


そこを突かれると言い返せない。


今、僕が一番気になっているところでもあるし。


「戻ったってことは、僕はまたイジメられるってことだよな?」