「うん。でも、決めたことだから」


母親の不倫の話し合いも、純平への反撃もできた。


だからきっと大丈夫だ。


根拠のない自信が今の僕にならある。


「そう」


真奈ちゃんが立ち止まったので顔を上げると、いつの間にか自分の家に到着してしまっていた。


「じゃあ、またなにかあったら連絡して」


「うん」


「自殺はしないで。絶対に」


念を押されてつい笑ってしまう。


「わかってるよ」


今度こそ大丈夫だ。