ピピピピピピッ。


いつもの音が耳障りで眉間にシワを寄せながら手を伸ばしてスマホを掴んだ。


目を閉じたままアラームをリセットして、また布団の中に手をひっこめる。


こうしてしらばくまどろんでいる時間が好きだった。


たまにそのまま二度寝してしまって失敗するけれど、それでもやめられない日課の1つだ。


もぞもぞと布団の中で寝返りを打ち、ふと昨日出来事が蘇って来た。


病院の診察室。


無理に教えてもらった自分の病状。


そして余命宣告……。


そこまで思い出してハッと息を吸い込みながら上半身を起こした。


ここは……僕の部屋?


鼓動が早く、全身汗にまみれている。


けれど今いる場所は間違いなく自分の部屋みたいだ。