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２度目の一週間を送る事で僕の人生は明らかに好転している。


これならもしかしたら病気だってなかったことになるんじゃないかな？


なんて思ったのは１時間目のこと。


そして今、２時間目の体育の授業が始まったとき、やっぱりそんな簡単な事なんて起こらないよなぁと実感している。


「おい、大丈夫か！？」


サッカー部の授業で久しぶりに思いっきり走ってしまった僕は腹部に激痛を覚えて、その場に倒れ込んでいた。


ダンゴムシみたいに丸まって両手で腹部を押さえて痛みに耐える。


それでも痛みは容赦なく僕を襲い続け、体中から冷や汗が流れ出す。


口の中はカラカラに乾いて、空気を吸い込むことも苦しい。


視界がぼやけて何度も意識が遠ざかりそうになる。


「救急車！」


先生が怒鳴るのを聞きながら、僕は視界の端っこに純平の姿を見つけた。


あれ？


１度目のとき、こんなに近くに純平がいたかな？


そんなことを考えている間に、意識は遠のいて行ったのだった。