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2度目の7月8日。
僕は下駄箱の前でぼーっと突っ立っていた。
確か1度目は純平や隆夫にここで遭遇して、わき腹を殴られたんだっけ。
その通りに再現するつもりはなかったけれど、なんとなく立ち止まって2人が来るのを待ってしまっている自分がいる。
2人を待つ必要なんてないんだと思い至った時には、純平がやってきていた。
咄嗟に身構えて後ずさりをする。
「おっす」
しかし純平は軽くそう言うとさっさと教室へ行ってしまったのだ。
「え、あ、うん。おはよう」
もしかして今のは僕に対しての挨拶だったのか?
呆然としている間に純平の姿は見えなくなってしまい、僕は独り言のように挨拶を返したのだった。
2度目の7月8日。
僕は下駄箱の前でぼーっと突っ立っていた。
確か1度目は純平や隆夫にここで遭遇して、わき腹を殴られたんだっけ。
その通りに再現するつもりはなかったけれど、なんとなく立ち止まって2人が来るのを待ってしまっている自分がいる。
2人を待つ必要なんてないんだと思い至った時には、純平がやってきていた。
咄嗟に身構えて後ずさりをする。
「おっす」
しかし純平は軽くそう言うとさっさと教室へ行ってしまったのだ。
「え、あ、うん。おはよう」
もしかして今のは僕に対しての挨拶だったのか?
呆然としている間に純平の姿は見えなくなってしまい、僕は独り言のように挨拶を返したのだった。