すると、楓は「行くよ。」と言って私をお姫様抱っこしたのだ。「えっ?あ、うん?」
私の頭の中は刺繍糸が絡まったかのようになっている。はてなマークでいっぱいだ。
そして、楓が香澄川くんに私の涙を見せまいと、楓が着ていたカーディガンをふわりとさりげなく私の顔に掛けた。
楓の行動はいつもさりげない。
私の涙はすぐに止まった。今までの楓の行動からは信じられない行動だったから驚いてしまったのだった。楓のカーディガンからは柔軟剤のいい香りがする。
って!一体、どこに行くんだ?
もしかして教室?
いや、教室は危険がいっぱいだからないとして。だって楓はファンクラブがあるくらいモテるんだよ。休み時間は女の子たちに囲まれていて。楓は男の子にも人気がある。けれど女の子の黄色い声に負けて話せている男の子は数少ない。私も、楓と話したいけれどあの中に入る勇気は全くない。柚は「行ってきなよ!」といつも言ってくる。けれどあの輪には入らなくても大丈夫。だって毎日ベランダや部屋で話しているから。楓の隣の家に住んでいる特権。
楓が隣の家に住んでいるということもたまにはいいことだなと思う。
私の頭の中は刺繍糸が絡まったかのようになっている。はてなマークでいっぱいだ。
そして、楓が香澄川くんに私の涙を見せまいと、楓が着ていたカーディガンをふわりとさりげなく私の顔に掛けた。
楓の行動はいつもさりげない。
私の涙はすぐに止まった。今までの楓の行動からは信じられない行動だったから驚いてしまったのだった。楓のカーディガンからは柔軟剤のいい香りがする。
って!一体、どこに行くんだ?
もしかして教室?
いや、教室は危険がいっぱいだからないとして。だって楓はファンクラブがあるくらいモテるんだよ。休み時間は女の子たちに囲まれていて。楓は男の子にも人気がある。けれど女の子の黄色い声に負けて話せている男の子は数少ない。私も、楓と話したいけれどあの中に入る勇気は全くない。柚は「行ってきなよ!」といつも言ってくる。けれどあの輪には入らなくても大丈夫。だって毎日ベランダや部屋で話しているから。楓の隣の家に住んでいる特権。
楓が隣の家に住んでいるということもたまにはいいことだなと思う。