放送室は視聴覚室から遠い。ここに来るだけで、たくさんの人の注目の的だった。まるで公開処刑だ。私はドキドキしながら放送室に入った。
 「いーよ。楓の彼女になっても。」
 そういうと、楓はぎゅっと抱きついてきた。そのときだ。「ゲホッ、ゲホッ」私は激しくせき込んだ。昨日と格が違う。今日は息苦しいし、視界がぼやける。吐き気もする。楓は驚きながら、冷静に救急車を呼んだ。数十分後に救急隊員の人がきて、私は安心したからか意識を手放した。手放しざる負えないほどの息苦しさだった。

 次に起きたのは倒れた日の5日後。