次の日。天気は晴れ。涼しい風が時折吹いて心地いい。
私は今、退院して学校に向かっている途中。退院の手続きがあって遅刻することにした。今は2限目の最中だろう。苦手な古文の授業だったから、サボれてラッキーと思っている反面、また昨日みたいなことがあったらと不安に駆られている。ようやく着いた時には2限目が終わり、3限目の準備をしている時間だった。
給食の時間がやって来た。私は柚と一緒に視聴覚室で食べることに。たわいもない話をしていたら、昼休みは残り15分。そんなときだ。放送で楓の声が聞こえたのは。また、放送室を乗っ取ったようだ。
「涼音ちゃん!僕ね、涼音ちゃんのこと好き。もし涼音ちゃんも同じ気持ちだったら、今すぐ放送室に来て!」
いわゆる公開告白というやつだ。
「ねえ?行くの早乙女くんのところ」
柚が楽しそうに聞いてくる。柚は恋愛の話になるとタイプが変わる。
「行こうかな」
私はそう呟いて立ち上がった。最後に聞こえたのは、「えっ」という柚の声。
私は今、退院して学校に向かっている途中。退院の手続きがあって遅刻することにした。今は2限目の最中だろう。苦手な古文の授業だったから、サボれてラッキーと思っている反面、また昨日みたいなことがあったらと不安に駆られている。ようやく着いた時には2限目が終わり、3限目の準備をしている時間だった。
給食の時間がやって来た。私は柚と一緒に視聴覚室で食べることに。たわいもない話をしていたら、昼休みは残り15分。そんなときだ。放送で楓の声が聞こえたのは。また、放送室を乗っ取ったようだ。
「涼音ちゃん!僕ね、涼音ちゃんのこと好き。もし涼音ちゃんも同じ気持ちだったら、今すぐ放送室に来て!」
いわゆる公開告白というやつだ。
「ねえ?行くの早乙女くんのところ」
柚が楽しそうに聞いてくる。柚は恋愛の話になるとタイプが変わる。
「行こうかな」
私はそう呟いて立ち上がった。最後に聞こえたのは、「えっ」という柚の声。