お風呂から上がり、凪からのラインがないかとワクワクしながらスマホを見る。

【ねぇ、凛ちゃん。今度の土曜日空いてる?】
【空いてますよ〜】
【本当⁉︎依頼の仕事があるから、夕方にはなっちゃうんだけど、一緒にカフェに行きませんか……?】
【ぜひ……!!一緒に行きましょう】

凛はベッドの上でやったー!とバンザイをした。
遂に休みの日に彼とデートに行ける。今まで何度も行こうと約束をしたが、お互いの休みを合わせることが難しく、中々休みの日に一緒に出かけることができなかったのだ。それがやっと叶う。こんなに嬉しいことはない。

どうしよう、土曜日は可愛くして行かなきゃ。何の服を着て行こうかな。今日は月曜日。まだ土曜日まで日数があるのについ彼と一緒に出かけているところを想像してしまう。
 
最近、七海がゲームセンターで取ってくれた茶色いうさぎのぬいぐるみを抱きしめながら凛は幸せな気分に浸る。凪とは行くカフェの場所や詳しい集合時間などを決めて【おやすみなさい】で今日のラインを終えた。明日も授業があるし、夜更かしせずに寝ようと部屋の電気を消す。
ワクワクが止まらなくて中々寝れなかった。