体が黒ずんできたと感じて日の夜、私は自分の体がどんどん小さくなってきていることに気がついて、か細い声を出して眠っている両親を起こした。


「蘭、蘭!」


両親の声が私の意識をどうにか人間にとどめてくれるが、体の活字化は止まらない。


体内にあるはずの骨や筋肉、内蔵などがもう存在意義をなくしてしまったかのように動きを止め、それに伴って私の体は半分ほどの大きさになっていく。


余分になった内蔵たちは自ら死滅し、汗となって勝手に体外へと排出される。


私の皮膚は更に黒さを増してきて、すでに肌色部分は見えなくなっていた。


それからまずは手足の指先がエンピツの芯ほどの太さに変化して、腕、足が同じ細さになる。


いくらダイエットをしてもこれほど細くなったことはないのに皮肉なものだと考えている家に、首も胴体も同じ太さになり、やがてそれは髪の毛一本ぶんの細さまで凝縮された。


両親の声が聞こえてくるがもう目を開けていることはできなかった。


まぶたが重たくてどれだけ力を込めても押し上げることができなくなって、やがて、私の意識はプツリと途絶えた。