日本は巨大地震が発生するが、約数年の月日をかけて復興していく。
これから1年以内にどこが、2年以内にどこが、10年以内、30年以内にどこで
震災が発生してもおかしくない。
日本はこれまで、数々の震災が発生しており、今も後世に語り継がれ行く。
大震災から2年後、他道府県知事、日本並びにアメリカをはじめとする
世界中の国が参加した会議が行われ、東京都の復興に必死に努力した。
日本各地や世界中が東京の首都機能再生を待ってくれた。
それもこれもボランティアや海外、日本各地の支援のおかげである。
そして、当時の震災の事を今の子供達に
あの時の事を知らせていく。

未夢の自宅

28歳になった未夢は既婚しており、2人の子供に恵まれた。
5歳の長男のようたと3歳の長女まゆな。
未夢の髪型は今は短髪になっている。

未夢の長女まゆなが平井姉弟のことに指をさした。

まゆな「ねぇママ、この2人誰?」
未夢「ああこの2人かい?この2人は平井姉弟って言ってな。
   右にいるのが姉の遥。そして左にいるのが弟の遼真だ。」
その写真は日本武道館に避難していた時の写真だった。
その写真の中には遥と遼真も一緒に写っていた。

未夢「昔、東京は大震災が起きて大変なことになったからな。
   その時、ママもこの震災を経験してるからな。
   この姉弟に寂しい思いをさせないように
   ママはこの2人をお姉ちゃん代わりにして、楽しい日々を過ごしたからな!」
ようた「へぇ~ママってこの2人に本当に気が優しかったんだね!」

そして未夢は長男のようたと長女のまゆなを
当時の平井姉弟のように抱き寄せた。

未夢「だろ?ようたとまゆなもあの時の平井姉弟と同じみたいなもんだ!
   今のママも気が優しいからな!」

お台場

久しぶりに東京にやってきた掛は41歳になっており、
33歳の妻の歩美(あゆみ)と8歳の娘の日咲(ひさき)と共に
復興を終えて、首都機能が復帰したばかりの東京を眺めていた。

掛「久しぶりに東京に来たけど、だいぶ前とすっかり変わっちまったな。」
歩美「当時の震災とは思えないわ。
   昔の東京とずいぶん違うわね。」
掛「そうだろ歩美。東京は震災で首都機能は一旦停止したが、
  それから10年ぐらい経って東京は首都に復帰したからな。」
日咲「パパもあの時、東京にいたから
   当時の事をみんなに知らせなきゃね!」
掛「ああ、その通りだ。
  みんなで助け合えば、いつだって平和は取り戻せる!
  悲しい日々や辛い日々があっても
  みんなで一人一人取り組めば命は救えるさ!」