巨大地震や火山灰などで荒廃した東京都内

遥は荒廃した終日真っ暗で薄寒い東京を彷徨っていた。
遥の衣服は倒壊した建物の瓦礫の煤や煙、火山灰等ですっかり汚れてしまった。
毛髪や顔や足も煤や泥で汚れた上、傷だらけでボロボロだった。

そして遥はその場で悲しくこう呟いた。

遥「私達は、何のためにここにいるの・・・?」

遥の顔は涙でどんどん崩れていく。

遥「何で東京で生まれたんだろう・・・?
  どうしてこんな事になっちゃったんだろう・・・?」

遥の顔は更にぐちゃぐちゃになっていく。

遥「東京に生まれてこなければ・・・
  こんな不幸な事に巻きまれなかったのに・・・」

遥は東京で生まれたことに悔やんでも悔やみきれず
その場で座り込み、東京が地震と噴火で被災された事による
悲しみと辛さに耐えかね、吠えるように大声を上げて泣き叫んだ。
遥の泣き声は荒廃した東京都心にこだまするように響いた。

ポイント㉒ この震災が大げさに思えるかもしれないが
      日本でもこの様な最悪の大震災が
      現実的に発生することも決して珍しい事ではない。
      また、首都圏である関東地方でも当たり前のように、
      今後は過去の震災を上回る程重大な被害を受ける
      巨大地震が発生するリスクも出ているので
      この様な震災はいつ発生してもおかしくない。