両国国技館

電気が止まっている国技館内部。
座り込んでる木村が目を開け、真っ暗な国技館内部を周辺を見回し、
その場で立ち上がり、皆がいるかを呼び掛けた。

木村「おーい‼皆いるかー‼」

そして、遥、遼真、掛が懐中電灯を木村の方に照らした。
遥達はこの内部に避難が確認されたが、未夢の姿だけは。

木村「君達、無事だったな。ところで、未夢は?」
遼真「どこかにいるかもしれないよ‼」
掛「とにかく、手分けして探そう!」

未夢が内部のどこかにいるかもしれないと聞き入れ、
未夢の安否を確認するために懐中電灯で周囲を見回し、
遥達は国技館内部で、未夢を呼び掛けた。

木村「おーい未夢ー‼」
掛「未夢‼いるかー‼いるなら返事しろ‼」
遥「未夢さーん‼」
遼真「未夢姉ちゃーん‼」

結局、周囲に呼び掛けても未夢の姿はどこにもなかった。

木村「ここにはいないみたいだ。」

掛「逃げ遅れたかもしれないな・・・。」
遼真「大丈夫だよ‼とりあえず入口まで行って、
   未夢姉ちゃんを出迎えよう!
   そしたら未夢姉ちゃんに会えるかもしれないよ!」

エントランスホールに向かった遥達は
出口の方に懐中電灯を照らしていると、
そこにはふらついている未夢を発見した。
そう、未夢は逃げ遅れて、遥達の後を追って
国技館に避難して来たのだった。
しかも、高熱が出て汗がたくさん出るほど苦しんでいた。

未夢「みん・・・な・・・」

遥「あっ、未夢さん!」

未夢「ここに・・・い・・・たんだ・・・なぁ・・・」

すると未夢が富士山の噴火の火山灰による硫化水素中毒で
その場で倒れてしまった。

ドサッ!

すると未夢の方に遥達が集まって・・・

遥「未夢さん‼」
遼真「未夢姉ちゃん‼」
木村「未夢‼大丈夫か⁉しっかりしろ‼」

するとそこへ、巡回中の自衛隊員が現れた。

自衛隊員「待て!そいつに近づくな‼」
遥「えっ、なんで?」
自衛隊員「そいつは富士山の噴火で硫化水素のガスが混ざった
     火山灰に巻き込まれたらしい。」
遼真「硫化水素?」
自衛隊員「とにかく災害に強い総合病院にそいつを運んで行くんだ!
     そこの病院なら、消防隊員もいるし、
     発電もしていて大丈夫そうだ。」

遥達は硫化水素中毒で倒れた未夢を、災害に強い総合病院まで搬送した。

ポイント⑪ 富士山の噴火によって火山灰や硫化水素中毒による
      人的被害をもたらす恐れがある。