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「もしもし泰輝?今日のバーベキューなんだけど……那月、行けなくなっちゃったみたい」

「俺もさっき秀から聞いた!柚歌、どうする?」
 
朝一で届いた那月からのメールには、昨夜からの発熱によりバーベキューに参加できなくなった旨が記されていた。

「うーん。女一人で参加しても皆に気を使わせるだろうし……なんだか那月も可哀想だから、私も今日は遠慮しようかな。という訳で残念だけど、泰輝は気にせずに行って来て!今日は男同士で楽しんできなよ♪」

皆で集まれる数少ない機会。私は泰輝の負担にならないよう、明るいトーンでそう告げた。

「そっか、残念だけど仕方ないな。終わったらすぐ柚歌ん家に向かうよ」

「うん、待ってるね!お父さんとお母さんも楽しみにしてるよ」

「おう、わかった。また後で連絡する」