朝、鳥が鳴いている。
雲一つない青空。
僕はスマホに設定したアラームで目を覚ます。
「もう、こんな時間か。準備しないと・・・な。」
俺はベットから起き、ハンガーにかけている制服に身をつつむ。
俺の名前は、秋風一哉(あきかぜかずと)、一人暮らし。
とあるマンションの4階に俺が住んでいる部屋がある。
俺の実家だと、今、通っている学校から遠いから、近場にあるこのマンションに住んでいる。
朝ごはんは、手作りのサンドイッチを食べる。
弁当箱に、お弁当用に作った小さめのサンドイッチと、おかずで、卵焼きと、昨日から漬け込んでいた唐揚げを揚げて、弁当に詰める。
そして、準備ができたら、家を出る。
鍵をかけることを忘れない。
今日は、入学式だ。
うきうきしながら学校に向かう。
「やっぱり、広いな。」
と呟きながら、俺は学校の正門を抜ける。
入学式は順調に進む。
「新入生代表挨拶。花崎夏蓮(はなさきかれん)。ステージに上がってください。」
と司会進行の先生が言うと、一人の女子生徒が登壇する。
「花崎夏蓮です。私たち一年生は、今日、入学しました。立派な生徒として頑張ります。終わります。」
と言って、降壇する。
入学時が終わったら、知り合いの黒川陽輝に聞いてみる。
「あの、花崎夏蓮ってなにもの?新入生代表挨拶でいたあの子。」
「ああ、あいつか。あいつは、今回僕たち入学生唯一の推薦入学なんだよ。」
とあっさり答えが返ってくる。
「なるほどな。なんとなくわかったぞ。」
と俺は、夏蓮に話しかける。
「あの、花崎さん、いや夏蓮さん。クラスメートなので挨拶しに来ました。秋風一哉です。よろしくお願いします。」
「よろしく。早速だけど今日のお昼、屋上に来てくれない?話したいことがあるから。じゃあね。」
と夏蓮は俺にそう言って女子のグループに入って話しているようだ。
そして、普通に授業は進み、昼になった。
俺は、お弁当片手に屋上で待っていると、夏蓮がやってきた。
「待たせた?」
「大丈夫だよ。」
と俺は笑顔で答える。
「あのね、人前に言えないから、言わないんだけど、君だけに教えるね。私は、病気なんだ。しかも医者によれば、余命1年だって。だから、たった1年だけど、私の彼氏になってくれませんか?」
それはなんとも言えぬ唐突な話だった。
「別に、いいけど。詳しいことを話してくれないか?」
と俺は、夏蓮に尋ねてみた。
「いいよちょっと待ってね。」
と夏蓮はスマホ片手にあるメモ画面を俺に見せてきた。
「ここにかいている通り、私は、がんなんだ。今は、薬で大丈夫な範囲だけど、余命宣言もされている。」
「1年だろ。」
夏蓮はうなずきながら話を続ける。
「だから、残りの人生を楽しみたいと思った。だから、彼氏ほしいなと思った。」
「なるほどな。1年、お前を楽しませてやるよ。」
と俺はお弁当箱に残っていた最後のサンドイッチを食べる。
「そろそろ休みが終わるじゃん。ヤバい。時間がないからとりあえず放課後、続きを話そうよ。」
「そうだな。」
と俺も答える。
今日は、5時間授業なので、早めに下校できる。
学校の正門で夏蓮を待つ。
「海翔。」
小走りでやってくる夏蓮に俺は、
「走らなくて良いんだぞ。」
と言葉をかける。
「だって、海翔を待たせたくないんだ。じゃあ行こうか。」
と夏蓮は俺の手を引っ張る。
「唐突だな。」
と俺は内心にそう思いながら、夏蓮にと一緒に正門を抜ける。
「まずは、海翔の家行きたいな。行ってもいい?」
「別に・・・行ってもいいけど。その前にスーパーまで行こうか。」
足取り軽やかに俺は進む。
そしてスーパーで買い出しをしたら、マンションまでまっすぐに帰る。
「ここが、俺が住んでいるマンション。」
「結構大きいんだね。早く行こうよ。」
夏蓮がうきうきする。
「ああ。」
俺はその一言を呟いて、マンションの中に夏蓮と一緒に入っていった。
雲一つない青空。
僕はスマホに設定したアラームで目を覚ます。
「もう、こんな時間か。準備しないと・・・な。」
俺はベットから起き、ハンガーにかけている制服に身をつつむ。
俺の名前は、秋風一哉(あきかぜかずと)、一人暮らし。
とあるマンションの4階に俺が住んでいる部屋がある。
俺の実家だと、今、通っている学校から遠いから、近場にあるこのマンションに住んでいる。
朝ごはんは、手作りのサンドイッチを食べる。
弁当箱に、お弁当用に作った小さめのサンドイッチと、おかずで、卵焼きと、昨日から漬け込んでいた唐揚げを揚げて、弁当に詰める。
そして、準備ができたら、家を出る。
鍵をかけることを忘れない。
今日は、入学式だ。
うきうきしながら学校に向かう。
「やっぱり、広いな。」
と呟きながら、俺は学校の正門を抜ける。
入学式は順調に進む。
「新入生代表挨拶。花崎夏蓮(はなさきかれん)。ステージに上がってください。」
と司会進行の先生が言うと、一人の女子生徒が登壇する。
「花崎夏蓮です。私たち一年生は、今日、入学しました。立派な生徒として頑張ります。終わります。」
と言って、降壇する。
入学時が終わったら、知り合いの黒川陽輝に聞いてみる。
「あの、花崎夏蓮ってなにもの?新入生代表挨拶でいたあの子。」
「ああ、あいつか。あいつは、今回僕たち入学生唯一の推薦入学なんだよ。」
とあっさり答えが返ってくる。
「なるほどな。なんとなくわかったぞ。」
と俺は、夏蓮に話しかける。
「あの、花崎さん、いや夏蓮さん。クラスメートなので挨拶しに来ました。秋風一哉です。よろしくお願いします。」
「よろしく。早速だけど今日のお昼、屋上に来てくれない?話したいことがあるから。じゃあね。」
と夏蓮は俺にそう言って女子のグループに入って話しているようだ。
そして、普通に授業は進み、昼になった。
俺は、お弁当片手に屋上で待っていると、夏蓮がやってきた。
「待たせた?」
「大丈夫だよ。」
と俺は笑顔で答える。
「あのね、人前に言えないから、言わないんだけど、君だけに教えるね。私は、病気なんだ。しかも医者によれば、余命1年だって。だから、たった1年だけど、私の彼氏になってくれませんか?」
それはなんとも言えぬ唐突な話だった。
「別に、いいけど。詳しいことを話してくれないか?」
と俺は、夏蓮に尋ねてみた。
「いいよちょっと待ってね。」
と夏蓮はスマホ片手にあるメモ画面を俺に見せてきた。
「ここにかいている通り、私は、がんなんだ。今は、薬で大丈夫な範囲だけど、余命宣言もされている。」
「1年だろ。」
夏蓮はうなずきながら話を続ける。
「だから、残りの人生を楽しみたいと思った。だから、彼氏ほしいなと思った。」
「なるほどな。1年、お前を楽しませてやるよ。」
と俺はお弁当箱に残っていた最後のサンドイッチを食べる。
「そろそろ休みが終わるじゃん。ヤバい。時間がないからとりあえず放課後、続きを話そうよ。」
「そうだな。」
と俺も答える。
今日は、5時間授業なので、早めに下校できる。
学校の正門で夏蓮を待つ。
「海翔。」
小走りでやってくる夏蓮に俺は、
「走らなくて良いんだぞ。」
と言葉をかける。
「だって、海翔を待たせたくないんだ。じゃあ行こうか。」
と夏蓮は俺の手を引っ張る。
「唐突だな。」
と俺は内心にそう思いながら、夏蓮にと一緒に正門を抜ける。
「まずは、海翔の家行きたいな。行ってもいい?」
「別に・・・行ってもいいけど。その前にスーパーまで行こうか。」
足取り軽やかに俺は進む。
そしてスーパーで買い出しをしたら、マンションまでまっすぐに帰る。
「ここが、俺が住んでいるマンション。」
「結構大きいんだね。早く行こうよ。」
夏蓮がうきうきする。
「ああ。」
俺はその一言を呟いて、マンションの中に夏蓮と一緒に入っていった。