「あ、あの...」
私は、小声で男子に話しかける。
「...何ですか。」
「さっきは本当にすみませんでした...!初対面の見知らぬ女子にイケメンとか言われてもキモいだけですよね...!本当にすみませんでした...。」
「...まぁ、別にもういいんで。引きずらないで下さい。」
「...はい。」
うっわ、なんてクールな。
私とは正反対だな。
まぁ、前の私とは、だけど...
私の名前は野々村 綾。
佐久間中に通う中学3年生。
クラスのムードメーカーだったけど、訳あって最近はずっと不登校の病んでる女子。
で、今 誰と話してたかというと...
バス停で会った男子。
多分他校の年上。
めちゃめちゃ冷たいオーラが出てる。
超超超イケメン。
...です。
うぅ、気まずい...。
こういう時は逆に喋らないほうがいいのか?
いや、喋ったほうがいいのか。
「あの...」
「何ですか。」
「お名前とかって...あっ、一応 名前知っといた方がなんか楽ちんかな、って...」
何がじゃ!
何が楽ちんなんだ!!!
あーもう、私のバカ...
「水野 蓮。佐久間第2中の3年です。」
答えてくれてるし!!!
...待てよ?
3年!?
私と同い年か...
「あっ、私もです!私も3年です。仲良く...できませんよね、すみません...」
マジで何いってんだ私は。
もうどうでもいいや。
変な奴って思われて終わりなんだ...。
「...ふっ」
!?!?!?
笑った...?
今のは水野さんの笑い声?
「いいですよ、仲良くしましょう。...もう会わないだろうけど。」
私がびっくりした次の瞬間には、真顔に戻ってこんなことをサラッと。
...仲良くしましょう?
そんな気安く仲良くしていいのか?
人というのは見知らぬ人と出会って10分もたたずに仲良くしましょうって言うのか?
うーん、やっぱりよく分からないな、この男子...いや、水野さん。
そんなことを考えながらまたもやお互い無言になって、バスに揺られる。
「次は〜、◯✕町〜。◯✕町〜。お降りの方は、ボタンを押して下さ〜い。」
何分ほどそうしていただろうか。
気がつくと、私の目的地についていた。
「あっ、私ここで降ります。さっきはすみませんでした、そしてありがとうございました!」
「...どうも。」
私は肩にかけていたカバンをもう一度かけなおし、会釈してバスを降りる。
「...また会えるといいですね。」
私がICカードで精算を済ませた時、水野さんがポツッと言った。
私は驚きながらも、笑顔で
「はい!」
と答えた。
プシュー、という音を立てながらバスが走り去っていく。
...私、なかなかの変わり者さんと友達になっちゃったみたい。
私は、小声で男子に話しかける。
「...何ですか。」
「さっきは本当にすみませんでした...!初対面の見知らぬ女子にイケメンとか言われてもキモいだけですよね...!本当にすみませんでした...。」
「...まぁ、別にもういいんで。引きずらないで下さい。」
「...はい。」
うっわ、なんてクールな。
私とは正反対だな。
まぁ、前の私とは、だけど...
私の名前は野々村 綾。
佐久間中に通う中学3年生。
クラスのムードメーカーだったけど、訳あって最近はずっと不登校の病んでる女子。
で、今 誰と話してたかというと...
バス停で会った男子。
多分他校の年上。
めちゃめちゃ冷たいオーラが出てる。
超超超イケメン。
...です。
うぅ、気まずい...。
こういう時は逆に喋らないほうがいいのか?
いや、喋ったほうがいいのか。
「あの...」
「何ですか。」
「お名前とかって...あっ、一応 名前知っといた方がなんか楽ちんかな、って...」
何がじゃ!
何が楽ちんなんだ!!!
あーもう、私のバカ...
「水野 蓮。佐久間第2中の3年です。」
答えてくれてるし!!!
...待てよ?
3年!?
私と同い年か...
「あっ、私もです!私も3年です。仲良く...できませんよね、すみません...」
マジで何いってんだ私は。
もうどうでもいいや。
変な奴って思われて終わりなんだ...。
「...ふっ」
!?!?!?
笑った...?
今のは水野さんの笑い声?
「いいですよ、仲良くしましょう。...もう会わないだろうけど。」
私がびっくりした次の瞬間には、真顔に戻ってこんなことをサラッと。
...仲良くしましょう?
そんな気安く仲良くしていいのか?
人というのは見知らぬ人と出会って10分もたたずに仲良くしましょうって言うのか?
うーん、やっぱりよく分からないな、この男子...いや、水野さん。
そんなことを考えながらまたもやお互い無言になって、バスに揺られる。
「次は〜、◯✕町〜。◯✕町〜。お降りの方は、ボタンを押して下さ〜い。」
何分ほどそうしていただろうか。
気がつくと、私の目的地についていた。
「あっ、私ここで降ります。さっきはすみませんでした、そしてありがとうございました!」
「...どうも。」
私は肩にかけていたカバンをもう一度かけなおし、会釈してバスを降りる。
「...また会えるといいですね。」
私がICカードで精算を済ませた時、水野さんがポツッと言った。
私は驚きながらも、笑顔で
「はい!」
と答えた。
プシュー、という音を立てながらバスが走り去っていく。
...私、なかなかの変わり者さんと友達になっちゃったみたい。