無事、選挙が終わって席に戻った。
「良かったじゃん」
「・・・ありがとう」
「どういたしまして。」
こんな風に、今では普通に話せている様にはたから見れば、見えると思う。
だが、現実は違う。俺の、心臓はもう爆発寸前だ。そして、選挙の時なんかよりも遥かに緊張している。
 「ねえ、もうちょっとリラックスして私と話したら?」
「ラ、ラリックス?」
「違う違う、リラックス」
「あっ、ごめん。リラックス」
「謝らなくて良いよ。それとまだ、リラックスできてないよー。」
そう言って、真美は愉快そうに笑う。
ていうか、「僕が緊張していること気づかれていた⁉︎」危ない危ない、思わず口から出るところだった。