浜崎さんのことを考えると、心が痛む。
　なんたって、自慢ではないが、俺は学年から何も長所がない人として見られていて、あまり好かれているとは言えないからだ。
　だが、そんなこと気にしてないかの様に浜崎さんは笑っている。だけどその笑みには、少し赤みがかかっている様にも見えなくはない。
「もしかして恥ずかしがってる？」そんなことを考えていたら、一時間目が始まった。
　一時間目は学活だった。そしてニ時間目が始まる頃には隣の席が浜崎さんになっていた。理由は簡単だ、席替えをしたからだ。俺は内心とても嬉しく思っていた。なぜなら、隣が浜崎さんだからだ。何度でも言おう隣が浜崎さんだからだ。
そんなこんなしているうちに、ニ時間目が始まりあっという間に一日が終わった。