玄関にはクラス表が貼られていた。

「太陽ー、何組?」

「3組。明里は?」

「私は1組。離れちゃったねー」

ざんねーんと棒読みで言いながら明里は笑う。

「んじゃっ、ここで!」

「うん」

「ぼっちにならないように頑張りなー」

「うるせ」

ったく、中学でのぼっちは、
高校でもぼっちだっつーの。

なんて心で思いながら自分の教室に足を向ける。