次の日、いつも通りの5時30分に目覚ましを止めてベッドから起き上がる。
わたしとお父さんのお弁当と朝食を作っていると、お父さんは呑気にリビングへ顔を出す。

どうしてわたしがこんなに忙しいのに、お父さんは寝癖のついた髪の毛を掻きむしりながら、新聞を読んでいるの!?
心の底から怒りの感情が溢れ出してくる。

喉のあたりまで出てきたけど、ぐっとこらえた。

目玉焼きがのっているお皿とお茶碗を少し乱暴にお父さんの目の前に出す。
このくらいのストレス発散は許してほしいくらいだ。

でもお父さんは一気に目つきを変えてわたしを睨む。

「おい、凛!何だその態度は!」

どうしても謝りたくなくて、わたしは朝食も食べずに鞄を持って外へ飛び出した。

どうしてお父さんの子供として産まれたんだろ。
昔は嬉しかったのに今は嫌で嫌で仕方ない。

1人ぼっちで歩いていたら、学校に着いた。
上履きを履こうとして違和感に気付く。


あれ、わたしの無い…