飛び起きた。

頬を触ると濡れていて、泣いていたことが分かる。
時計を確認すると、夜中の3時だった。

そういえばお父さんの態度にキレてたんだ。

シャワーを浴びるために下へ降りると、闇のようにそして今のわたしの心を表しているかのように、真っ暗でひっそりとしていた。

シャワーを浴び終わって寝ようとしたけど、何だか眠れないから明日のテストに向けて勉強を始めることにした。

テスト勉強に集中できなくて、さっき見た夢が脳内でずっと流れている。

小学1年生だったかな。
初めて行った遊園地はキラキラしていて、凄い楽しかった。

この夢を見たのは今日だけじゃない。
もう何回も見た。

見るたびに夢の中のわたしとは違って現実の世界では心が苦しくなるだけだった。

会いたい。お母さんに会いたいよ。

何度願っただろう。

もう疲れた。お母さん、そっちの世界は楽しいの?
わたしにもそっちの世界を見せてよ。

お母さん、そろそろお母さんの元に行っていい?

なんて考え事をしていたらいつの間にか外が薄明るくなっている。

考え事をしていたせいで、一睡もできなかった。
こんな状態でテストを受けて大丈夫かな。
いつもより不安が募る。