その後事務所に戻り社長室に入ると岩崎は今後の予定を杏奈に伝える。

「お疲れさま杏奈ちゃん。どうだった感想は、慣れない事で疲れたでしょ」

「はい、初めての事だらけでドキドキしたけど、でもすごく楽しかったです」

この時の杏奈は言葉に言い表せないほどの充実感を味わっていた。

「そう、何事も始めての時ってドキドキするよね、ましてやそれがモデルのオーディションとなるとなおさらよね」

「はい、何だか今でも信じられません」

「それでね、今後の予定だけど出来上がった写真を見た後四・五日したら連絡するわ」

「分かりました、よろしくお願いします」

「とりあえず今日はこれで良いけど何か質問ある?」

「就職先が決まってもうすぐ入社式なんですけどもしオーディションに受かったらそっちは辞退した方が良いんでしょうか? なんかこんなに直前になって辞退するのも申し訳ない気がして」

「うーん掛け持ちする訳にもいかないしね、その会社には申し訳ないけど辞退してもらうしかないわね。社会人としてはどうかと思うけど夢をつかむには仕方の無い事よ」

「そうですよね。分かりました、それは仕方ないですよね」