二日後、杏奈は緩和病棟に向かうと遥翔がいる病室を訪ねた。
「こんにちは遥翔さん、気分はどう?」
「杏奈か、いつも悪いな」
「今日は遥翔さんにお願いがあってきたの」
「なんだお願いって、こんな体だから何もしてやれないぞ」
遥翔はこんな何もできない体の自分に願い事だなんて、一体なんなのかと不思議に思っていた。
「大丈夫遥翔さんにもできる事だから、でも遥翔さんにその気がないと無理だけどね」
「僕にもできる事ってなんだよ、もうこんな僕にできる事なんかないだろ! それになんなんだ? 僕にその気って……」
遥翔はその後のまさかの杏奈の願いに度肝を抜かれる事になる。
「お願い遥翔さん、あたしと結婚して」
「何言っているんだ、お前本気か?」
「本気よ、あたし本気なんだから、もう事務所の承諾も両親の承諾ももらったわ」
「ばか言うな、僕はもうすぐ死ぬんだぞ!」
「それでもいいの、あたしと結婚してください。お願いします」
「そんな事出来る訳ないだろ頭冷やせ。社長もどうしてこんな事許したんだ」
「あたし遥翔さんと一緒にいたいの、家族のいない遥翔さんの最後の家族になりたいの、ねえお願いします」
そう言うと婚姻届を差し出す杏奈。
「こんにちは遥翔さん、気分はどう?」
「杏奈か、いつも悪いな」
「今日は遥翔さんにお願いがあってきたの」
「なんだお願いって、こんな体だから何もしてやれないぞ」
遥翔はこんな何もできない体の自分に願い事だなんて、一体なんなのかと不思議に思っていた。
「大丈夫遥翔さんにもできる事だから、でも遥翔さんにその気がないと無理だけどね」
「僕にもできる事ってなんだよ、もうこんな僕にできる事なんかないだろ! それになんなんだ? 僕にその気って……」
遥翔はその後のまさかの杏奈の願いに度肝を抜かれる事になる。
「お願い遥翔さん、あたしと結婚して」
「何言っているんだ、お前本気か?」
「本気よ、あたし本気なんだから、もう事務所の承諾も両親の承諾ももらったわ」
「ばか言うな、僕はもうすぐ死ぬんだぞ!」
「それでもいいの、あたしと結婚してください。お願いします」
「そんな事出来る訳ないだろ頭冷やせ。社長もどうしてこんな事許したんだ」
「あたし遥翔さんと一緒にいたいの、家族のいない遥翔さんの最後の家族になりたいの、ねえお願いします」
そう言うと婚姻届を差し出す杏奈。