「何で!!!」

早暮くんが私をにらみつける。

「言ったら、勉強に手がつかなくなるでしょ?」

「当たり前だろ!!!
最後なんだぞ!!!」

「最後だからこそ、私はいつものように終わりたかったの。
最後の最後まで、一つでも多くの問題を解けるようにしてあげたかった」

勉強嫌いなあなたのために。