「え、そうなんだ?」


「うん」


「そっかー」


青っちは特に気にしている様子ではない。


「噂とか、気にならないの?」


「え、別に? だって遊園地に行ったことは事実だし。もしかして舞、そんなこと気にしてたのか?」


そう言われて舞はあいまいに頷いた。


本当はそれだけじゃなかったけれど、なんとなく言えない雰囲気になってしまった。


「そんなこと気にしなくて良いんだよ。噂なんて、言いたいヤツに言わせておけば」


青っちの言葉に少しだけ胸が軽くなるのを感じる。


青っちの気にしない性格が今は救いだった。


ただ、恵美たち3人はそんな青っちを見て不服そうに表情を歪めていたのだった。