☆☆☆
予定通り、夏休みは毎日のようにイベントで盛りだくさんだった。
最初に英介がおすすめしていた水族館にみんなで行った。
ペンギンの散歩を見て、イルカショーを見て、青いカレーをきゃあきゃあ言いながら食べた。
青っちは車椅子だったけれど、この日は調子がよかったみたいでほとんど自分の足で歩いていた。
「疲れない?」
と、舞が聞くと「これもリハビリだから」と、青っちは微笑んで頷いて見せた。
どんどん体力が落ちていく青っちを、少しでも楽しく運動させてあげられないか。
そう考えた時にひらめいたのが、この夏休み中のイベントだった。
みんなも面白そうだからと付き合ってくれているけれど、本当は青っちのことが気になって、青っちとの思い出を作りたいのだろうと、舞は思っていた。
「ほんと、お前ら暇かよ」
週に5日は病室を訪れる友人たちに青っちは呆れたように言った。
「それくらい青っちへの愛情が深いってことだよ」
恵美が冗談交じりに言って、また病室はにぎやかな笑い声に包まれた。
舞もみんなと同じように笑う。
予定通り、夏休みは毎日のようにイベントで盛りだくさんだった。
最初に英介がおすすめしていた水族館にみんなで行った。
ペンギンの散歩を見て、イルカショーを見て、青いカレーをきゃあきゃあ言いながら食べた。
青っちは車椅子だったけれど、この日は調子がよかったみたいでほとんど自分の足で歩いていた。
「疲れない?」
と、舞が聞くと「これもリハビリだから」と、青っちは微笑んで頷いて見せた。
どんどん体力が落ちていく青っちを、少しでも楽しく運動させてあげられないか。
そう考えた時にひらめいたのが、この夏休み中のイベントだった。
みんなも面白そうだからと付き合ってくれているけれど、本当は青っちのことが気になって、青っちとの思い出を作りたいのだろうと、舞は思っていた。
「ほんと、お前ら暇かよ」
週に5日は病室を訪れる友人たちに青っちは呆れたように言った。
「それくらい青っちへの愛情が深いってことだよ」
恵美が冗談交じりに言って、また病室はにぎやかな笑い声に包まれた。
舞もみんなと同じように笑う。