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予定通り、夏休みは毎日のようにイベントで盛りだくさんだった。


最初に英介がおすすめしていた水族館にみんなで行った。


ペンギンの散歩を見て、イルカショーを見て、青いカレーをきゃあきゃあ言いながら食べた。


青っちは車椅子だったけれど、この日は調子がよかったみたいでほとんど自分の足で歩いていた。


「疲れない?」


と、舞が聞くと「これもリハビリだから」と、青っちは微笑んで頷いて見せた。


どんどん体力が落ちていく青っちを、少しでも楽しく運動させてあげられないか。


そう考えた時にひらめいたのが、この夏休み中のイベントだった。


みんなも面白そうだからと付き合ってくれているけれど、本当は青っちのことが気になって、青っちとの思い出を作りたいのだろうと、舞は思っていた。


「ほんと、お前ら暇かよ」


週に5日は病室を訪れる友人たちに青っちは呆れたように言った。


「それくらい青っちへの愛情が深いってことだよ」


恵美が冗談交じりに言って、また病室はにぎやかな笑い声に包まれた。


舞もみんなと同じように笑う。