「今日もお見舞いに行くんでしょ?」


淳子に言われて舞はうつむく。


昨日寸前のところで逃げ帰ってきてしまったことは、誰にも話していない。


「……わからない」


「わからないって、なにそれ」


きつい口調で聞いてきたのは恵美だ。


恵美は鋭い視線を舞へ向けている。


「今、青っちに会って、笑顔でいられるかどうか、自信がないの」


「でも、青っちは待ってるんだよね?」


愛に聞かれて舞は頷いた。


昨日会わずに帰った後、青っちからメッセージが来ていた。


『青っち:今日は会えないのか?』


泣き顔の絵文字と一緒に送られてきたそのメッセージに、舞は返事ができないままでいる。


「それなら行ってあげなきゃ」


「でも……」