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「舞、大丈夫なの?」


ベランダでぼんやりしていると恵美が心配そうに舞の顔を覗き込んできた。


ハッと我に返ると3人はすでにお弁当を食べ終えていて、舞だけ手つかずだった。


「大丈夫だよ」


答えておかずを口に入れようとするけれど、食欲がなくてお弁当箱の中に戻してしまった。


そのまま蓋を閉めて袋に入れる。


結局ひとくちも食べられなかった。


青っちが入院してから食欲がなくて、なかなか食べられないでいるのだ。


「そんなに痩せたら青っちが心配するんじゃない?」


愛にそう言われて舞は苦笑いを浮かべる。


わかってる。


自分が落ち込んでいれば青っちは心配する。


舞にできることは、青っちに毎日会いに行くこと、リハビリを手伝うこと、そして自分自身が元気でいることだった。


今の悲惨な顔を青っちに見せることもできない。