「とにかく、今日は公園で少し話をしようよ。デートだからって無理に飲み食いする必要なんてないんだから」


そう言うと青っちはかすかに安心したような表情を浮かべた。


なにも言わないけれど、本当は金銭的にきつかったのかもしれない。


無理しなくてもいいのにと、舞は苦笑いを浮かべる。


青っちは青っちなりにデートのことを考えてくれているのだ。


「わかった。じゃあ、そうしよう」


青っちはそう言い、グルメ雑誌を閉じたのだった。