「舞の好きな人って、誰?」


まさかここに来てその質問をされるとは思っていなかったので、舞は一気に赤面してしまった。


耳まで熱くて、つい視線をそらせてしまう。


「それは、えっと……」


「もしそれが俺だったら」


「え?」


舞は驚いて顔を上げる。


青っちの顔は舞に負けないくらいに赤く染まっていた。


「付き合ってほしい」


青っちの声が緊張で震えた。


だけどそれはまっすぐに舞に届き、鼓膜を震わせることになった。


「わ、私でいいの?」


思わず聞き返す。


それがどういう意味なのか理解した青っちが大きく目を見開いた。


「俺は舞がいい。舞のことが好きだ」