僕の世界には色が無い。これは決して目に問題があるとかでは無く、心から楽しいと感じないと言うことだ。
モノクロの漫画のように、パノラマのように色は黒と白の2色だけ。
退屈で無駄な日々をただただ惰性で過ごしていく。
友人達と遊んでいても僕は彼らのように楽しいとは思えない。付き合いという理由のみで行動を共にし、一緒に遊んでいる。一歩引いたところで自分を見て、周りの人間を見ている。
このまま大人になり、惰性で生きて死ぬのだと思っていた。
しかし、そんな退屈だった日々はある日突然に終わりを告げた。
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