今日の私はいつもよりも気合いが入っている。今日こそ太陽君に話しかけるんだ。だって、私にはとっておきのアイテムがあるのだから。昨日誕生日プレゼントで貰った腕時計をつけて学校に向かう。朝学校に行くときは学校の最寄り駅までいつも一人で向かう。駅には眠たそうなサラリーマンやスマホに夢中な高校生や移動中にも頑張って勉強する高校生がいた。毎朝乗る電車がホームに到着した。この駅の近くにも沢山の高校があるのでさまざまな制服を着た人たちが降りてきた。電車の中ではいつも音楽を聴いている。窓から見える風景はもう見飽きてしまった。だだいつもと違うのは緊張感とワクワクした気持ちが私に襲いかかっていることだ。
学校に着くと太陽君はもう席に着いていた。朝は何にも話題がなくても「おはよう」と声をかけるだけで話ができる。それに自然な流れだから怪しまれることはないはずだ。私は太陽君の席に向かった。
「おはよう」
驚いた事に太陽君が先に挨拶をしてくれた。わたしが太陽君の近くでモジモジしていたから気にかけてくれたのだろうか。
「おはよう太陽君。宿題ちゃんとした?」
私にしては頑張って話した方だ。不自然でもないしあとはこの時計に頼れば大丈夫だ。画面に文字が現れた。<名前忘れちゃったなぁ>と書かれていた。まさか太陽君は私が誰かを知らなかったようだ。仕方がない、だって私と話したことも関わったこともないのだから。
学校に着くと太陽君はもう席に着いていた。朝は何にも話題がなくても「おはよう」と声をかけるだけで話ができる。それに自然な流れだから怪しまれることはないはずだ。私は太陽君の席に向かった。
「おはよう」
驚いた事に太陽君が先に挨拶をしてくれた。わたしが太陽君の近くでモジモジしていたから気にかけてくれたのだろうか。
「おはよう太陽君。宿題ちゃんとした?」
私にしては頑張って話した方だ。不自然でもないしあとはこの時計に頼れば大丈夫だ。画面に文字が現れた。<名前忘れちゃったなぁ>と書かれていた。まさか太陽君は私が誰かを知らなかったようだ。仕方がない、だって私と話したことも関わったこともないのだから。