中学校の手芸部顧問の先生から七夕(たなばた)についての話を聞いたのは、今日の部活を終えてみんなで帰り支度をしているときのことだった。七夕と言われても織姫さまと彦星さま、あと笹の葉サラサラの歌と、短冊に願い事を書く、くらいのイメージしか持っていなかった私は、先生に説明されて初めて、なんで「七夕」と書いて「たなばた」と読むのか疑問にも思っていなかったことに気がついた。

 「たなばた」は「棚機」。それが「七夕」、つまり「七月七日の夕べ」とくっついて「七夕(たなばた)」となったという説明だった。そっかなるほど、言われてみれば織姫って、名前からして機織りのお姫様だもんね。

 だからこの日は針仕事の上達を願う日でもあるんだそうだ。