白いベッドの上で毎日を過ごしていたからか、時間の感覚が全くなくなっている。


死ぬほど暇だった入院生活が、ここリナの登場で数日ほどあっという間だったし。


「なんてタイミングなんだよ……」


俺は呟き、頭を抱える。


せっかくリナと出会って楽しくなってきたところだったのに……。


じゃなくて、霧夜さんと約束しちまったじゃないかよ!


リナを助けるって!


このまま退院したんじゃリナは確実に助けられない。


『時間が……ない』


そうだ、時間がないんだ――。