俺は病室へ戻っても眠る事ができなかった。


昨日みたいな恐怖心が原因じゃなくて――…。


『あの……。はじめてお会いした方におこがましいとは思うのですが……』


暗闇の中、リナの言った事を思い出す。


『約束、してほしい事があるんです』


『約束?』


『はい。あの……ここで私にあった事は、誰にも言わないで下さい』


『2人の秘密って事?』


俺がそう聞くと、彼女は白い頬を赤らめて頷いた。


可愛い……。


男が胸きゅんって言ったらなんか気持ち悪がられそうだけど、本当に胸がギュッとなって、こいつを守ってやりたい。


なんて思ったんだ。


俺が『わかった』と言って頷くと、リナは嬉しそうに微笑んだ。


やっぱり、世間に知られたくないんだろうな。