透明感のある瞳に、黒い髪。


そのどれもがテレビで見たことのあるリナよりも、ずっとずっと綺麗で可愛かった。


「あ……お、俺、ナオキ」


「ナオキ?」


「そう。カタカナでナオキ」


自己紹介をすると、リナは「よろしく」と小さく言った。


それだけで、俺の頬は紅潮する。


「ど、どうしてここに?」


いきなり、こんな妙な場所でリナに出会えるなんて思っていなかった。


幽霊だなんて、とんでもない!


「今、入院中なんです」


「にゅ……入院中?」